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白斑(はくはん)

白い斑点や斑状が皮膚に現れる白斑(はくはん)とは?

白い斑点や斑状が皮膚に現れる白斑(はくはん)とは?白斑は正式名称を「尋常性白斑」と言い、皮膚の一部で色が白く抜け、大きさが様々な斑点ができます。全人口の0.5~1%程度で発症し、多くの場合に皮膚のメラニン細胞が原因すると発症しますが、先天的にメラニン色素を合成できず発症する場合があります。全身に生じる可能性がありますが、特に皮膚の摩擦が多い場所によく現れます。

白斑になりやすい人の
傾向や原因

白斑になりやすい人の特徴

白斑は特に若年層での発症が目立ちますが、年代問わず発症する可能性があります。男女差はありません。また、白血病、糖尿病、バセドウ病などの基礎疾患を持っている方は発症リスクが高いとされています。

白斑の原因

かぶれは様々な部位に起こる可能性がありますが、原因はそれぞれ異なります。

自己免疫異常

本来は異物から身を守る免疫反応ですが、自身のメラニン細胞を攻撃・破壊してしまい白斑が発生する可能性が挙げられています。

基礎疾患など病気の合併

白血病、糖尿病、バセドウ病、梅毒などの一部の病気と、白斑の発症や進行には関係があると言われています。

ストレス

継続してストレスにさらされていたり、かかるストレスが大きかったりすると自律神経のバランスが乱れて身体をめぐる血流が低下することがあります。白斑が大きくなるなど、症状が悪化する原因ではないかとも考えられています。

白斑が広がる速度について

大きくなる白斑は尋常性白斑ですが、広がる速度には個人差があります。時間の経過とともに少しずつ大きくなりますが、まれに急に大きくなるものもあります。自然治癒やセルフケアのみで改善することはありません。

白斑は完治する!?治療法

白斑を根治するための治療方法は、未だに確立していません。しかし、早期治療で症状の進行を遅らせたり、目立ちにくくしたりできる可能性があります。

外用薬(塗り薬)

外用薬(塗り薬)白斑の大きさが小さい場合、ステロイドの外用薬が約半数に有効という報告があります。長期の使用は副作用が懸念されるため、使用期間を決めて症状が改善するかどうか確認します。その他、副作用が少ないビタミンD軟膏やタクロリムス軟膏が用いられることもあります。

内服薬(飲み薬)

進行性の白斑には内服薬のステロイドが有効な場合があります。しかし全身に作用するため副作用は外用薬よりも強い傾向があります。また、免疫抑制剤の使用が検討されるケースもありますが、症例は少数です。

光線療法

「紫外線療法」とも呼ばれる方法です。紫外線を白斑に照射し、メラニン色素の再生を促します。
※ご希望の場合には、専門機関をご紹介いたします。

外科的治療

薬などの保存的治療で十分な効果が得られない白斑には、美容面で問題になれば皮膚移植などの外科的治療を検討する場合もあります。
※ご希望の場合には、専門機関をご紹介いたします。

白斑のQ&A

白斑(尋常性白斑)は自然に治りますか?顔にできたものは治りやすいですか?

自然に治ることはほとんどありませんが、治療で抜けてしまったメラニン色素が回復するケースもあります。
また、顔に出でき白斑は他の部位にできたものよりも治りやすいと言われていますが、症例によって差があります。

白斑(尋常性白斑)を放置するとどうなりますか?

白斑がどんどん大きくなり、症状が全身に広がる可能性があります。また、メラニン色素がなくなっていくので紫外線に弱くなり、日焼けや皮膚がんのリスクが増大します。

白斑(尋常性白斑)に効果がある食べ物はありますか?

医学的根拠がある食べ物はないとされています。

白斑(尋常性白斑)は化粧品で治らないでしょうか?

通常、化粧品では治りませんが、メイクによって白斑の見た目をわかりにくくすることは可能です。

白斑(尋常性白斑)は難病指定されていますか?

はい。厚生労働省が認める指定難病です。