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帯状疱疹

帯状疱疹はうつる!?
帯状疱疹とは

帯状疱疹はうつる!?帯状疱疹とは帯状疱疹とは、身体の左右非対称に広がる水ぶくれを伴う皮疹のことです。50歳以上に多く発症しますが、最近では20代や30代などの比較的若い世代でも発症が増えています。
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染が原因で発症するため、人から人にうつる可能性があります。特に感染したことがない方は注意が必要です。しかし、5~7人に1人が人生で一度は経験すると言われているほどで、誰でも発症する可能性がある病気です。
皮疹に加えてピリピリした痛みを伴い、水ぶくれが出てきてからかさぶたになるまでは人にウイルスをうつす可能性があります。感染拡大のためには、水ぶくれができている場所を保護するなどの対処が望ましいでしょう。

帯状疱疹の発症中に
してはいけないこと

自己判断で市販薬での治療を
試みる

不適切な薬を使用すると、かえって症状が悪化する可能性があります。帯状疱疹に限らず、皮膚に症状が現れた場合は必ず皮膚科を受診しましょう。自己判断は避け、専門家による診断と治療を受けてください。

患部を冷やす

帯状疱疹は、冷やすと症状が悪化する可能性があります。冷やすのは避けましょう。

患部に触る

患部にできた水ぶくれが破れると、そこから細菌・ウイルスに感染しやすくなってしまいます。また、患部に触れた手で共用の物を触るとそこから感染する可能性もあります。自分の感染予防・周囲への感染拡大防止のためにも、患部に触らないようにしましょう。

家庭内でのタオルの共有、
一番風呂

家庭内感染を防ぐため、洗面所のハンドタオルなどの共有はやめましょう。また、感染した人が入浴するとお風呂にウイルスが残る可能性があります。お風呂は家庭内で最後に入るようにします。

コンタクトレンズの着用

顔に帯状疱疹の症状が現れた場合、コンタクトレンズを着用する際に眼球にウイルスが付着して炎症が起こる可能性があります。使用はできるだけ避けましょう。

身体をいたわらない

帯状疱疹は、過去の水ぼうそうで背骨近くの神経に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが免疫力の低下によって現れたものです。帯状疱疹を発症したということは免疫力の低下を意味します。症状の悪化や他の感染症を防ぐためにも休養を心がけ、十分な栄養・睡眠をとりましょう。

自己判断の登校、出勤再開

水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したことがない人にうつってしまうと、水ぼうそうを発症する原因になります。お腹の赤ちゃんに影響が出る可能性がある妊婦さんや、予防接種が完了していない1歳未満の赤ちゃんとの接触は特に避けましょう。感染力を正しく判断するため、必ず医師とご相談ください。

帯状疱疹の症状
(ピリピリ・チクチク)

帯状疱疹を発症すると、初期に皮膚の痛みやかゆみ、その後に発疹や水ぶくれが帯状に出現します。症状が現れるのは、身体の左右どちらか半分です。

痛みについて

チクチク、ピリピリするような痺れのようなものから、焼けるような痛み、ズキズキする痛みなど様々です。発疹などが現れると痛みがだんだん強くなる傾向にあり、眠れないほど痛むケースもあります。

発症する部位について

腕、胸部、背中などの上半身に発症する場合が多いですが、頭部、下肢やお尻など全身に現れる可能性があります。左右半分のどちらかに帯状に出現するのが特徴です。

帯状疱疹の原因

帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスです。このウイルスは水ぼうそうの原因でもあり、初回の感染では水ぼうそうを発症し、帯状疱疹の症状は現れません。水ぼうそうの治療後も背骨近くの神経にウイルスが潜伏し、その後に免疫力が低下したタイミングで再度活発になることで帯状疱疹を発症します。
日本では、15歳以上の人口のうち約90%が水痘・帯状疱疹ウイルスの抗体を保有していると言われています。つまり、帯状疱疹の発症リスクは多くの人が持っていると言えるでしょう。

帯状疱疹の治療法

帯状疱疹の治療は、以下のように内服薬や外用薬による薬物療法で行います。

内服薬

内服薬抗ウイルス薬を内服し、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑制します。症状が良くなったと思っても、自己判断で服用を止めないようにしましょう。

外用薬

症状が軽い場合、外用薬の抗ウイルス薬が処方されることがあります。
また、痛みや炎症を抑制する、二次感染を予防するための外用薬が処方されます。

帯状疱疹ワクチン接種に対応(費用)

50歳以上の方には、帯状疱疹のワクチン接種が推奨されています。帯状疱疹そのものや帯状疱疹後神経痛発症のリスクを減少させるのが目的です。原則として全額自費負担ですが、地域によって助成金が出る可能性があります。

  乾燥弱毒性水痘ワクチン
(ビケン)
帯状疱疹ワクチン
「シングリックス」
ワクチンタイプ 生ワクチン 不活性化ワクチン
持続期間 5年程度 10年以上
接種回数 1回 90%
対象者 50歳以上 2回