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水虫

水虫は触っただけでうつる!?水虫とは

水虫とは

水虫とは水虫とは、白癬菌と呼ばれるカビの一種が感染することで発症する皮膚の感染症です。足の指の間に感染することが多く、感染すると赤みや湿疹、水疱が生じたり、皮が剥けたりします。かゆみや痛みを伴うことが多いです。

水虫の主な感染経路

靴や靴下を長時間履くことで足が蒸れると、菌が繁殖しやすい環境となり白癬菌に感染しやすくなります。水虫は高温多湿の環境で繁殖しやすいため、家庭内の足ふきマットを共有することで、他人に感染するリスクがあります。それ以外にも不特定多数の人が裸足で歩くプールや銭湯なども、水虫に感染するリスクが高まります。
また、水虫は足以外の場所にも感染することがあります。水虫を手で触っていると手も水虫に感染してしまうため、あまり素手で触らないようにしましょう。

足の指の間が白いのは
水虫の前兆!?症状は?

水虫で多いのが、白癬菌が足に感染する足白癬です。主な症状は、以下の通りです。

足の指の間が白くなる、
皮がふやけて剥ける

水虫の典型的な症状としては、足の指の間が白くなり、進行すると皮膚がふやけて剥けたり、かゆみが出たりすることがあります。特に小指と薬指の間によく起きます。

足の裏に水疱ができる

足の裏や側面に小さな水疱ができ、かゆみを伴うことがあります。

足ががさがさになる

足の裏や踵の皮膚が分厚くがさがさになります。痛みが強く出ることもあります。寒い時期に悪化しやすく、ひび割れてしまうこともあります。

爪が分厚く黄色く濁る

足の水虫を放置していると、白癬菌が爪に感染して爪白癬を起こすことがあります。
爪白癬の主な症状は、爪が黄色く濁る、分厚くなるなどです。

水虫の種類・原因

水虫の種類

水虫は、趾間型、角質増殖型、小水疱型の3種類に分けられます。足の水虫から爪水虫(爪白癬)になることも多いです。

指間型

足の指と指の間に見られるもので、水虫の中で最も多いです。主な症状は、白くふやけて皮が剥けたり、かゆみを伴ったりすることがあります。

小水泡型

足の裏や側面に小さな水疱ができるもので、かゆみが強いのが特徴です。小さな水疱同士がくっついて破れると、徐々に皮が剥けてきます。梅雨の時期に起こりやすく秋には軽快する場合もあります。

角質増殖型

角質増殖型は、主に足の裏に生じます。足の裏や踵が乾燥して皮膚が分厚くなり、ひび割れになることもあります。皮膚の乾燥と勘違いして受診が遅れる場合があります。

爪水虫(爪白癬)

爪水虫とは、白癬菌が爪に感染することで起こる皮膚の感染症です。足の水虫を治療せずに放置すると、白癬菌が爪に感染します。爪白癬になると、完治までに長い時間がかかります。

水虫の原因

水虫の原因は、白癬菌と呼ばれるカビの一種が感染することです。
白癬菌は、高温多湿な場所を好むカビの一種です。お風呂場の足拭きマットや、床など、湿気がこもりやすい場所に多く生息しています。
また、白癬菌は、人のアカと一緒に落ちた後も、長期間生き続けることができます。それが、他の人の皮膚に付着し、一定時間が経つと感染を引き起こすのです。

水虫の検査・診断

問診や視診のみで診断できない場合は、次のような検査を行って診断をします。

直接鏡検KOH法

ピンセットなどで剥がれかけた角質などを採取し、苛性カリ(KOH・水酸化カリウム溶液)を滴下して顕微鏡で直接観察します。

培養検査

白癬菌の詳しい種類を特定する場合は、培養検査を行います。

水虫の治療法

水虫の治療の基本は、外用薬や内服薬による薬物療法が基本となります。

外用薬(塗り薬)

外用薬(塗り薬)足や手の水虫には、外用薬を1日1回患部に塗布します。

内服薬(飲み薬)

爪水虫を合併している場合は、内服薬を服用します。イトラコナゾールとホスラプコナゾールは約3ヶ月、テルピナフィンは約6ヶ月の内服が必要です。

家族に「うつさない」ための
対策・予防

水虫は家庭内感染することが多いため、家族の方で水虫になった場合は感染させないための対策や予防が必要です。水虫かもと思ったら、家族に感染させないためにも、早めに皮膚科を受診して治療をしましょう。
ここでは、水虫を家族にうつさないための対策や予防法をご紹介します。

足は常に清潔に保つように
しましょう

足は常に清潔に保つようにしましょう水虫治療では、外用薬の効き目を助けるためにも、足を清潔にしておくことが大切です。入浴時は、指の間まで石鹸で丁寧に優しく洗いましょう。

部屋の中を裸足で歩かない

水虫の人が裸足で歩いた場所には白癬菌がつきます。床に落ちた白癬菌が家族の足裏について長時間放置されると、家族の方も水虫に感染してしまいます。そのため、室内は裸足で歩かずにスリッパや靴下を履くことを徹底しましょう。また、スリッパやマットは家族の方と共有しないようにしましょう。

入浴後に水虫ケアを
行いましょう

水虫は根気よく治療しないと、再発のリスクが高まります。入浴後は水虫ケアをする習慣をつけるようにしましょう。
一般的に、水虫の治療薬は皮膚が柔らかくなっている入浴後に塗るのがよいとされています。入浴後は水分をしっかり拭き取り、外用薬を毎日根気よく塗布しましょう。

床やじゅうたんの清掃を
こまめに行いましょう

床やじゅうたんの清掃をこまめに行いましょう白癬菌は垢と一緒だと1年以上生き続けることもあるため、床やじゅうたんの清掃はこまめに行いましょう。掃除の仕上げには、アルコール除菌をするとより清潔で、白癬菌が繁殖しにくい環境を維持できます。

水虫になったら、靴と靴下を
見直しましょう

通気性が悪く蒸れやすい環境は、水虫が繁殖しやすいです。靴や靴下は通気性のよいものを選びましょう。靴は革靴よりスニーカーの方がおすすめです。やむを得ず皮靴を毎日履く場合は、毎日同じ靴を履かずに、2~3足をローテーションして履くようにしましょう。靴下は、5本指ソックスにするにすると、足の指の間の蒸れを防ぐことができます。

靴や靴下にもアルコール除菌
スプレーをかけましょう

靴や靴下にアルコール除菌スプレーを吹きかけると、白癬菌が繁殖しにくい環境を作ることができます。